ついに尻尾を掴んだ。婆ちゃんと行動を共にしていた研究者たちを見つけ出す。今の彼らにとっては有力な手掛かりと情報だあれだけのプロジェクトを動かしていたのだ研究者は複数いるはずだ。もし彼らが美香を拉致しているようなことがあれば俺は.....「おい兄ちゃん顔が怖いぜ....」「無理もないよ美香ッちが危険な目に合っている可能性があるんだからね。」理人は尋常ではない殺気に満ちた表情を見せ仲間たちは困惑している。(俺は35年間も我慢してきたんだ...)彼がこうなるのも仕方がない理人は美香と人生をやり直すために35年間も我慢してきたのだ。自分たちの人生がよくわからない連中に滅茶苦茶にされたとなればたまったものではないからだ「理人君、絶対に一人で勝手に行動するのは禁止だよ?奏花はただならぬ嫌な予感がした。いつもさっぱりとクールに振舞っている理人はいつもと違って殺気に満ちたオーラが体中から漂っている感じがしたからだ。「とりあえずだまずはこの研究者を見つけ出さないとな」「話はここからだぜ」隆太がそう言うと各自ばらばらに分かれて行動を開始する彼らは那智と共に行動をともにしていたであろう研究者の手掛かりを探すために更に校長室のなかのあらゆると言う部分を手がかりを求め探索する。「......」美亜は必死になり部屋中のあちこちを血相をかきながら手掛かりをさがす理人の姿を見ながらどこか悲しそうな表情が....。「おい、美亜大丈夫か?」隆太はその表情を見て彼女に話しかける。彼女のその悲しげな表情で理人を見る顔は尋常ではないと思ったからだ。美亜はさっと校長室から立ち去り周囲にばれないように歩き出す。隆太はそんな彼女と一緒に周囲にばれないように彼女についていく「おい!!チョット!!まてって」「.........」隆太の話も聞かずに彼女はその歩みを止めようともしない。「おい!!どうしたんだよ!!」「......」それでも彼女は何も話さないそして歩き続ける。「おい!!美亜!!何か言ってくれよわからねぇーよ」「......」美亜は涙を流しながらその顔を隆太に見せる「おい...本当に大丈夫か?」「何が大丈夫なの?」「大丈夫じゃないよ?だって」「だって私このままじゃあの人にとってただの「代わり」にしかならないんだよ?」「美亜おまえは..
理人一行はとりあえず市役所に行くことに。隆太は美亜を連れて学校に 理人は校長室の机に二人にあてた置手紙を置いてとりあえず市役所に向かうことにした。 この場所に足を運ぶのはこの世界に転移してきて初めて訪れた時以来の事である。 俺はここからこの世界で歩み始めた。いわばスタート地点。そして仲間たちと共に再びこの場所に足を踏むこととなった。 「ミディール・バソーカという職員がここで働いているはずですが面会は出来ないでしょうか?」と入口の職員の女性(理人がこの市役所で初めて会話した人)に聞いてみたところ。驚くべき返答が待っていた。 「すいません、そのミディールさんなのですが少々こまったことがおきてまして」何かこの人は前にもこのような同じような複雑そうな顔をしていたな「はぁ....で、困った事とは?」理人は前回に引き続き嫌な予感しかしなかった「(ねぇ理人ッち....なんか嫌な予感しかしないよ...?)」 「(しょうがないだろ?この場合聞くしかないよ)」理人は嫌な予感しかしなかったが意を決して聞くことにしたまる 「実はいうとミディールさんは数日前から行方不明となっておりまして...こちらとしても全力で行方を探しておりまして...」ほらこう来たよ...このパターンだ 「どういった事情で面会を希望したのでしょうか?...お聞きしてもいいでしょうか?」理人は行方不明となっている美香の手掛かりを探していたところミディールという存在に行きついたことを職員の女性に伝えると急に女性の対応が変わる事となった。 「てことは貴方様はもしかして那智様のお孫様!?」女性職員は急に取り乱しアタフタと混乱し始める。そしてこの女性は電話機を握りどこかに電話をし始める。 いったい何が起きようとしているんだ.... 「(....理人君なんか尋常ではない事になりつつあるような...)」 「(これは当たりと来るかはずれと来るかわからないぞ...)」 「(逃げる準備したほうがいい?..)」 女性職員が戻ってきたようだ... 「お待たせしました。市長が貴方たちと話がしたいという事ですどうぞこちらへ」 どういう事だ?市長がなぜ俺たちと?いろいろ思う所があるが俺たちはとりあえず市長と会う事にする。ミディールという女性がココにいないのであればその人物をよく知る人物か
「あんたたちは阿久津理人のクラスメイトでしょ?大人しく彼の居場所を教えなさい」 銃を構えながら戦慄した顔つきをして女性は隆太と美亜をにらみつける「人に話を聞く態度かそれが...」「私の失態が彼女を危険にさらせてしまった!!美香ちゃんが行方不明になってしまった...彼女を何とかして見つけ出したいのよ」「だから彼の居場所を教えなさい!!!」 謎の女性はけたたましく二人に怒鳴りつけ再び銃を構える。「ん?....」 美亜が女性の顔を見つめる「ん?.....」 それと同時に女性も美亜の顔を見つめる .................... 双方に長い沈黙の時間が...「おい?どうしたんだ何かおかしいぞ?」 急に二人が見つめ合うと静かな時間が訪れたため何が何だかわからない隆太。「あんたもしかして美亜ちゃん!!!」「ミディールさん!!!!」 美亜は彼女の名前を呼ぶと同時に彼女に飛びつく!!「はぁ?どういうこと」 隆太は何がなんだかわからなかった。ただ明らかな事は両者に誤解があった事それだけは彼は瞬時に理解できた。「この人はミディールさんお婆ちゃんの助手だった人、お婆ちゃんと一緒にいろんなことを研究していた人なんですよ」 美亜は彼女、ミディール・バソーカを隆太に紹介する。 二人はミディールからこれまでの詳細を説明された。「ち...まじかこんなレベルのもんが直撃するなんて聞いてないぜ」「おい!!奏花おまえは先にシェルターに行け!!俺はあいつを迎えに行く」「ちょ!!無理だよここからどれだけ距離あると思ってるの?さすがに無理だよ」「無理でも行くんだよあいつを見捨てろてえーのか!!」 奏花や島の住民が慌てて彼を制止する そんなやり取りをしている彼らの横を爽快に走りばれない様に行動する女性がいた そうその人物こそがミディールである「ごめんなさい、あなたを囮にするようなことをして...」 美香が行方不明となった直後に起きたA級ブリザードあの日、ミディールは美香を救出するために屋敷に足を運び屋敷中を彼女を探したが美香を見つけ出すことができなかった。 ミディールは屋敷の地下に入り美亜が眠っているカプセル型の装置、コールドスリープ装置を確認する。「良かった...彼女は無事ね」 そして彼女はそのまま地下室でブリザードが通過していくのを
あの後、彼らは何のやり取りもなく話す事も無く無言でちりぢりに各自帰宅した何も話す事も無く顔を会わす事も無く無言で。ミディールは一人その場に取り残されその後彼女はどうしたのかは誰も知らない。今回の一件でわかる事。それは今行動しているこの6人は、誰も悪くはないという事だ。ミディールの話でどうひっくり返ってもあのブリザードが直撃した日に何をどうしてもどう行動していても何も変わらなかったことが明らかになってしまったことで完全に一行は心が折れてしまい。何も行動する事も無く1週間が経ってしまった。彼らはこの一週間何も考える事も無くただただ無心で「いつもの日常を」おくっていた。昼間は学校で夜はいつも通り各自自宅で。彼らにとっての普通の日常を過ごした。完全に彼らは諦めの境地へと進んでしまったたとえ彼らが諦めたとしても彼らにとっての日常はいつも通りやってくるのである。その日、理人と美亜は港に二人で釣りに来ていた。「仲いいね~ここ最近よくここに来るけど成果はあるかい?」どうやら最近は二人はよくこの場所に釣りに来ているようである。冷凍ボックスの中には結構な数の魚が入っている。「こりゃたまげたおじさんも負けてはいられないな」そう言って結構な歳の行ってそうなおじさんが勢いよく釣り竿を海に向けてかざし勢いよく針を飛ばす。二人は海の風にあたりながの昼食を食べていた美亜が朝早く起きておにぎりとサンドイッチをを作ってくれた。おにぎりの中身はシンプルに梅干しがはいっている。どこまでもつづく青い海を見ながら二人はおにぎりを食べている。その姿はさながら仲の良いカップルである。「結構な量が釣れたし今日はここまでにして帰るか」二人はキリのいところで切り上げ帰る事にした。何でもない日常が過ぎていく。どうする事も出来ずただただ過ぎていく。皆同じことを思っていた。これじゃ駄目だと。このまま時が過ぎていけば取り返しのつかない事になると。手遅れになると。しかし彼らはどうする事も出来なかった。何をどうしても無駄。もしも何ていう展開など願っても無駄。ミディールの会話から完全に彼らの心の灯を消してしまった。理人は美亜を心の拠り所にしかろうじて正気を保っていた。美亜はそれを理解しているのかそんな彼を受け止めていた。隆太は目の色に精気を失ったような状態で理人から教
島に強い寒波が到来する季節が来た。この島...というかこの世界は寒冷化が進んでいるため夏という季節が根本的に無くなってしまっているため春冬秋の順に進む。 既に雪がチラつき始め厳しい冬の訪れを宣告しているかのように空の雲行きが怪しくなりつつある。理人と美亜は毎日のように街に足を運び食糧を買いに行き備蓄し厳しい冬の季節に向けて準備していた。 飲み水の貯蓄はもちろんん厳しい寒さに耐えるためにはカロリーなど偏ると命取りになるため肉などの備蓄もしないといけないのである。まるで南極や北極に住んでいるような暮らしだがこの世界では当たり前な生活である。 理人と美亜は食堂でココアを飲み暖を取っている。理人はなんとなく湯呑がおいてある棚に目をする。おいてある湯呑は美香の物だ。結局何の手掛かりもなくあれから2カ月立ってしまった。こんなはずではなかった理人は美香に関する物を見るたびに何度もそう思った。 日に日に天候は荒れていく。ほぼ毎日が本格的に雪が降るようになった。 隆太と理緒はほぼ毎日のようにパソコンを前にしてキーボウドをうちいろいろと情報を回覧していた。彼らは彼らでまだ諦めてはいないようである。教師代行をしていた奏花は天候が荒れ始めたため急遽、しばらくの間、学校を休校にすることにした。 奏花は時間があれば積極的に理人と美亜。そして隆太と理緒に会いに行っていた。このままでは皆、心が壊れおかしくなるんではないかと思ったからだ。 彼らがどんな時間を過ごそうと時間が流れ厳しい季節はやってくる 遂に島に本格的な寒波が到来した。本格的に寒波が到来すると太陽の光はほぼ毎日のように厚い雲に覆われ夜の様に真っ暗である。 理人と美亜は、夜寝る時は寒さをしのぐため同じベットで、寄り添って寝ている。ベットの中で手を握り合い二人は見つめ合う。 分厚い毛布の中で二人は見つめ合い、ニコっと笑いそのまま深い眠りに付く。理人は美亜がそばにいてくれればこの厳しい季節もやっていけると思った。 日中は寒波で雪が吹雪く日が毎日続く。どこの家も暖炉に火をつけ厳しい季節を乗り切る。寒さをしのぐには当然の事だ。 この季節の時期は人々はカロリーを多めにとるように食事をする。そうしないと健康を保てないからだ。 厳しい季節がやってきても時間は残酷でどんどん進んでいく。理人と美亜はな
メールが4者に送られてきた後、屋敷に全員が久しぶりに集合した。4者ほぼ同時刻に同じメールが送られてきた事に彼らはその異常性に驚きを感じていた。何者かが何処からか送ってきたのはほぼ間違いはない。これは何だか知らのメッセージである。この場にいるものがそう確信していた。「このメールの内容は私が解読するわ」ミディールは即座に解読することを宣言「そう言うことは俺の得意分野でもある手伝うよ」理人もこれに協力すると即座に宣言。「俺と理緒はこのメールが何処から受信されて来たか出来るだけ探ってみるぜ」隆太の目は精気をとりもどしその眼球には力強い意志を感じられるまる奏花は教師代行として学校を守らないといけないため今回は一時戦線を離脱。ただし彼女なりに情報収集を試みるつもりがあるらしく、ちょっとしたツテを当たってみるとの事美亜は理人の側を絶対に離れたくないと言い彼と今まで通り行動を共にすることに。こうして彼らの時間は再び動き出した。しかし依然と違って活発に行動ができない状況である。厳しい寒波が島に直撃しほぼ一日中が吹雪きの状態である。この状態では表立った行動は難しいのが現状である。理人はある提案をした。今後スムーズに行動できるようにするために隆太たちを一時的に屋敷に移住してもらう。この理人の判断はミディールとっては適切な判断だと評価した。美香は自分が屋敷を留守にしているあいだに行方不明になったため。この中の誰かがまた行方不明になる可能性があるため固まって行動したほうが安全だと彼女はそう思っていたからだ。行動方針はあらかた固まった。後は行動するのみである。理人 美亜 ミディールはメールの内容の解読を隆太と理緒はメールがどこから発信されてきたのかを探りを入れる。奏花は今後何が起きるかわからないため学校の生徒たちの安全を守るために引き続き教師代行として行動することに。 ミディールと理人は今回、送られてきたメールを見て底知れぬ恐怖を感じた。これは何者かがこれから起きる「何か」を訴えているようなそんな感じがしたからだ。 一方で美亜は底知れぬ不安を感じていた。あのメールが送られてきたときに自分はオーロラを見ながら誰かに呼ばれているようなそんな感じがして何やら何者かの訴える意識を感じた。それが何者のがわからない。 それぞれ内処に思いを抱え彼ら
理人 美亜 ミディールはメールの内容の解読を始める。 あらゆる可能性とパターンを駆使し探り当て、内容や痕跡を探り当てようとする しかし、破損しているメールを解読することはそう容易い作業ではない。 時間だけが淡々と過ぎていく。 そもそもこれ破損しているのではないだろうか? 送り主があえて破損しているように見せているのではないのだろうか? 様々な可能性を見越して様々なやり方でメールの解読に繋がらないか試したものの全くと言っていいほど彼らはその手掛かりすら掴めなかった。「よく考えてみたら俺たちはこんな大掛かりな施設に来る意味があったのだろうか?」 理人は下向きな思考が働き始めた。「理人さんだめですよそんな下向きな気持ちじゃ、それでは手掛かりすら見つけられませんよ」 そう言いながら美亜はメールを見ながら。軽い口調で話し出すのだが.....「案外、「見ているものとは逆なパターン」な事も有ったりすることがあることもあるんですよ?」「はぁ?」「いや~まさか~はは」 理人は笑いながら「g:yq@bbfgwfq@/q@」の文字のキーの入力を日本語の入力と照らし合わせて見た....。 すると日本語入力で「きけんだここはきてはだめだ」となった....「どうしようミディールさん出来ちゃった....」「いや...私にそんなこと言われても」 まさか美亜の一言が地雷となりメールの一部が解読できるとは....「どうしよう今回、話が2000文字も到達せずに終わっちゃう...」 理人は落胆しながらテーブルにうつぶせになりながらなにやらブツブツ言いながら頭を抱えている。 思えば彼はここ数話、主人公らしいことを全くと言っていいほど何もしていない所か目立ってもいない。「だ...大丈夫まだ件名の部分があるから」 ミディールは何とかして理人を和ませようとするが...「あの、二人ともこの件名の部分ですが「座v)4」の部分ですが同じやり方だと座標となり「座標=(F20 S35) 」となりますよ」「え、ちょ ま」「...今回2000文字どころか1000文字すら到達してないのに.....(現在空白込みで900ちょっと)」「美亜ちゃんあなた...」 一応説明しておくが今回のここまでの話の展開は作者がもっている出来上がっている原稿通り話は進んでおり、美亜がメールの内
「その話が本当ならばこれは何者かが送ったSOS発信だと見て間違いないわ」「あなた達がいた世界で起きた震災がこの世界でも同じ時期、時間帯に起きても不自然ではないもの。この世界が貴方たちが元いた世界の並行世界だという事ならば理論上ではその逆と見ても全く間違いはないのだから」 ミディールの推論はまったくといって正しい。今俺たちがいる地球「マザーエルサレム」は俺たちが元いた地球「マザーエルサレム」と全く同じなのだからあの大震災がこの世界で全く同じ時間帯におきても何らおかしくはないのだ。違うのはあちらで起きていた問題である気候変動である温暖化とこちらで起きている寒冷化。気候変動の問題がまったくと言っていいほど逆転していることである。更に違いを問うのであれば世界的にみる壊滅的な惨状だ。この二つのマザーエルサレムでたどった全くの真逆の気候変動の惨状を見比べるとその惨状の違いははっきりとしている。 俺たちが元いた世界では温暖化により海面が上昇し人の住めなくなる地域が著しく減ってしまったもののさほど被害は出なかった。 しかしこちらの世界ではどうだ?寒冷化により世界中で凍てつく吹雪がほぼ一年中吹雪いており人類が生き残るのも難しい惨状である。もしこの世界で同じ時期にあの大震災が起きたらどういう事態になるのか?少なとも俺はあの震災の後の世の中は脳裏に焼き付いている。言葉では言えない地獄を味わった。妹を直後に失った意味でも二重の意味で。 理人はここで重要な事に気づいた。もしこのメールの内容があちらの世界でおきた大震災がこちらで起きる事を意味する事を何者かが送ったSOS発信ならば自分や美亜や美香以外にもこの世界に転移してきた人間がいる事を意味する。 何故こんな回りくどいやり方をしてSOSを発信したのか?まったく理解が出来なかった。そして何よりこれは重要な事だ。これを発信した者は俺と同じようにあちらの世界であの大震災を経験したあとにこの世界に転移してきているはずだ。 少なくともこの「発信者」は俺たちの敵ではないのかもしれない。「 この発信者はあなたが元いた同じ世界からきた人間で多分間違いわないわそしてこの人物はこの書かれている座標に位置する場所にいると見ていいわ」 理人は迷いなく「なぜ?」と答えるするとミディールは迷いなくこう答えた。「 簡単な事よ、これは間違いなくS
どうすればよかったのだろうか?俺はただもう一度ミナの手に触れ顔を見たかった。顔を会わせて話がしたかった。 二人で普通に暮らしたかった。ただそれだけだった。 それなのに........何でこんな事に........ ユウキはミナの顔を一目見るとその場で頭を抱え伏せる どうしてだ。こんなはずではなかった。助けて。せめてミナだけでも。 「ミディールさんこの装置は同じものは他には存在しないのかい?」理人はそう言うとユウキの背中をポン!叩く 「二人の寿命はたしかに現段階では1週間しかない。だけどミナちゃんの身体を普通の状態に維持することでその寿命を普通の人くらいには伸ばすことが出来るかもしれないよ」 「どういう事だ?」理人は今回、調査しに行っていた研究施設の中にあった機材などの説明をする。 理人と隆太が調べた施設の中は大量の食糧だけでなく様々なコンピューターや機材が無傷なまま放置されていた。その中には回復処理を施すこの装置に似たようなものもあったのだ。 「たしかに二人同時に回復処置を施せば理論上では普通に生活できる事はできるかもしれない。だけどどうやってここまであのデカい装置をここまでもってくるの?」 頼みの綱の転送装置は完全にエネルギー切れだ。再び使用するには数時間の重点が必要だ。そもそもあれだけでかい物を転送するのには相当なエネルギーが必要となる。必要なエネルギーを考えると往復2日分のエネルギーが必要だ。そんな時間はもう残されていない「二人の残りの寿命は一週間は確実に保証出来るのかい?ミディールさん」 「それに関してだけど少し工夫すればあと3日ぐらいは伸ばすことができるかもしれないわ」この時ミディールはとんでもないことを言い出し理人たちを困惑させる事となる。 「いまミナちゃんが入っているこの装置にユウキ君も入ってもらい二人同時にこの装置で回復処置を施せばタイムリミットを伸ばせるわ。」「だけど元々この装置はそんな風に出来るように作られてはいない。理論上エネルギーの消費率も上がってしまうからどうしても回復処置の効率も悪くなってしまうからあくまでタイムリミットを伸ばすぐらいしかできない」 「一週間(7日)+3日間これが本当に限界」 「マジすかそんな物理的な方法でどうにかなるもんなんすか?」隆太は半分呆れた表情をみせる
理人さんの遺品の整理がまだ途中の状態である中しかしこのまま行動を止める事も出来ない。作業をいったん中止して私と新田はある人物と合流し情報と意見交換をする事にした。その人物の名は「ミィル・バソーカ」現在は軍の管轄の元で様々な部門の研究者として動いている。若干12才で幼いわりにはかなりのやり手の研究者である。軍内部では少尉の階級についている。いわゆる典型的な天才である。 今回の問題には彼女の協力無くしては話しが進まないのだ。というのもなんだがミィルの母はかつてアイランド計画に関わっていた。彼女がまだ物心つかない頃、車同士の衝突。玉突き事故にあい亡くなってしまった。 その死には様々な憶測がちりばめられ黒いうわさが絶えなかったらしい。その噂の中で一番有力な物が何者かによる暗殺である。当時アイランド計画は相当な資金が回っては流れ流れては消え相当な資金が流出消滅していたらしい。ミィールの母親は研究者として当然その黒い資金に関わっていたかのうせいがある。 私と新田はミィルを理人さんの自宅の住所をスマホのアドレスに教えその近辺で合流し彼の自宅の中で意見交換を交わす事とした。 「そろそろ予定の時間だ」新田は腕時計の針をみながら周囲を警戒する。二人の目の前に少女が無言で現れ突き指を立ててこっちだと誘導すると二人は無言のまま少女についていく。 誘導された場所は小さな何の変哲もない喫茶店。「なぜこの喫茶店へ?理人さんの自宅で話しあうばずだっただろ?」新田は呆れた顔でミィルに問いだす 「あのね?誰が聞いているのかわからないのよ?あの建物の中に盗聴器が仕込まれている可能性だってあるのよ?」何だか大事になって来た。いたって普通な一般人だった理人さんにそのような恐ろしい事になっているなど考えられない。 「なぜ理人さんの家に盗聴器が?」「なぜって?彼があの人の孫だからよ」 「今後の俺たちの行動やら活動するために必要な情報は彼の自宅にあるはずだこの場で話し合うだけではダメだ。それにちゃんと......その...ちゃんと片づけてあげないと...」 新田は言葉を詰まらせながらこまりながらミィールに説得しようとするが... 「新田くん君は彼の家で何をみたの? あまり他人の事情に突っ込まないほうが良いと思うけど。しかも彼は既に亡くなっている。.....と言っていい
ミディールが施した処置によりミナの容態はひとまず安定した。しかし、楽観できる状態とは程遠く。回復処置を行うこの装置から出す事は出来ない状態である。彼女を装置から出せばまた容態が急変してしまう。 彼女の身体は的確な処置を施さなければすぐに死んでしまう状態なのである。そして彼女、ミナの兄、ユウキは自身を素体として自らを捧げミナをホムンクルスとして[蘇生]させた結果、ミナとユウキの寿命は一心同体となってしまった。 「そこまでして....妹の事を思っていたのね....」ユウキから事の発端と今までの経緯を一通り聞いたミディールは漠然とした心境で何とも言えない状況であった。 「でもねこの子は姿かたちはあなたの妹でも全くの別人なの..わかる?」「ちがう、別人なんかじゃない断片的だけどあの頃の記憶が今ここにいるミナにはちゃんとある今ここにいるミナは間違いなく僕の妹だ」 ユウキはミディールの問いかけに反論する 「それは彼女を作ったあなた自身が自分自身を素体とすることであなたの中のミナちゃんの記憶を元に実体化させた...それはただの作り物...」 ミディールは装置の中で眠り続けるミナを見つめるとその目にはジワッと微かだが涙を浮かべる。 ああ...自分は何というものに...開発に関わってしまったのだろうか?ホムンクルスつくりだす装置。生命たるその理論を覆すためにとんでもない過ちをおかしてしまった。この装置の開発には私も関わっていた。私にも責任がある.... この装置は元々は死んだ人間を蘇生させるために作られる「はずであった」装置だ装置の完成には難航した。 死んだ人間を蘇生する事には成功したがその「人」には自我が無く廃人の状態に陥っておりもはや人とは言えない状態となってしまった。蘇生させた人間か発狂欄に陥りその場にいたスタッフが襲われ死亡する事件までもが起きてしまった。これを解決するべく進められたのが蘇生させる人にとって「最も近しい人がもつ記憶」をもった人からその記憶をコピーして蘇生させる人間に入れるという前代未聞の実験が行われた。 そうして試行錯誤を繰り返しながらできたのがホムンクルス生体装置なのである。 「あなたの話によれば装置は完成したと言う風に聞こえるが?」 「話を聞いていれば気づいていると思うけどあなたが『蘇生』させたミナちゃんは遺
なぜだろうか?私はこの人たちを見ていると...何か大切な事を思い出せそうなそんな感覚がしてきた。私のこの体に刻み込まれた記憶、思いだしたい二人。 私は一度死んだ。生きるために死んだ。前の世界での記憶はほとんど残っていない。私を庇って死んだあの二人は誰だったのだろうか?........................------------------------------------------------------------------------------- きぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!ずがぁぁん!!!! 乗用車がいきなり割り込んできた大型トラックに衝突しガードレールに勢いよくぶつかる「おい!!!!しっかりしろ誰が早く救急車を!!!!」ちょうどその場に居合わせ人たちによって乗用車にのっていた親子と思われる3人は救出された 「しっかりしろ!!!もうすぐ救急車がくるぞ!!!」そのごけたたましくサイレンを鳴らしながら救急車が到着した。 「男性の方は脈が低すぎる...早く処置を」 「女性の方は出血がひどすぎる輸血の準備を!!」 「女の子の身元が判明したぞ!!この子はこの二人の娘さんのようだ!!!」その後救急車はちかくの救命救急センターに到着し三人はすぐさま手術室に運ばれた 「女性の名は....か」 「男性の名は.....と」 「おい!!!この戸籍は本当か?」 「先生、彼女は元々、体が弱かったようでそんな手術もちませんよ!!」 「先生、いま検査の結果が出ました彼女の身体には疾患を抑えるためにすでに人口生体が移植されていました!!!しかもガーボンヒューマンからです!!」 「どうするんですか!!これ以上は...」 「やるしかないだろう?この子のご両親のためにも....この子だけでも助けるんだ!!」 「そんな事したら後遺症が一生残りますよ?.....」 「輸血ができないんだしょうがないだろう!!!両親が生きて無事であったなら何とかなったがこれしか方法が無いんだよ」 彼らは必死で何とかしようとした出来る手段はすべてやり尽くした。 「手術は成功した。しかしその影響は大きく彼女の身体は顔と頭部以外の半分がガーボンヒューマンの人口生体となってしまった。」 「先生、それでも彼女は元々....あの子の両親は...」 「言う
体調不良による高熱。意識が混濁。そして以上に速い心拍と脈。血圧の異常な高さ。外的なショックもないのにあざの様なものが体中に現れるこれは----この症状は。あの時の美亜ちゃんと同じ症状。 でもなぜ?彼女はどう見ても人間 ---。 研究所が何者かに侵入されその施設の設備を使用された可能性がある。 人の細胞の一部から採取されたデータを基礎に細胞...DNAの持ち主の形を元にして体を形成し人工的に人の姿に作り上げられた言わば人工人間...それがホムンクルス。 研究所が何者かに侵入されその施設の設備を使用された可能性がある事をミディールは現在の拠点の施設から遠隔操作で発見。これを調べるため理人と隆太はその研究所に調べに行く事となった....のだが... -----------。(ホムンクルス生体研究) ..........。 ミディールはゆっくりと目をつぶり全てを理解した。そして彼女はユウキの前に立ちジ~と見つめかれの肩に手を置くと以上までの冷静な口調で話し出す。 「あなた、この子に何をしたの?怒らないからちゃんと話しなさい。」 ............彼はこの時こう思った駄目だこの人には嘘を付けないと。瞬時に悟った 「私はね?これでも医学だけでなく様々な分野をまたにかける研究者。私には絶対に嘘は通用しない。」 終わりだ。この島にはもういられない。それどころではすまなくなる。彼はガックリとそのばに縮こまるように座り込みガタガタと震えだすまる ミディールは彼のカバンの中を調べるととある書籍を見つけた「ホムンクルス生体制作書」まさかこんなものまで見つけ出すとは。 「僕はあの施設を使って妹をミナを蘇生させた..。こうするしか道は無かった」 「あなた何を考えてるの。これは蘇生ではなくホムンクルスを作る行為。この子はあなたの妹の意識とは全く別の意識が宿る事になる全くの別人なのよ?」 「それでも、ミナに生きてほしかった。僕の隣にいてほしかった」 「この子はあなたの妹ではない!!こんな事をしてあなたの妹さんが悲しむだけ!!この子だって真実を知れば一生苦しむことになる!!あんた!!その重荷を一生抱えて行けるの?」 「ミナにだっていきる権利がある!!!死んでいい命があってたまるか!!!」 「残念だけど...ホムンクルスの研究は完成してい
A級ブリザードが島に直撃して3日が経った日の事である。理人と隆太のいるラボに映像付きの通信でミディールから通信が入った。 「貴方たちのいるラボに転送装置の機体があるはずなんだけどそれと同じものを理人君の家にこの間設置したはずだからそれを使えばすぐにでも屋敷に戻れるはずなんだけど...」 「はぁ?」 何言ってんだこの人はここに閉じこもってからもう3日も立ってんだぞいまさら何言ってんだ? 「流石にいまさらそんな話するのはおかしくないか?今まで何で話さなかった」 さすがの理人も怒りをあらわにしている無理もない。 「ごめん転送装置がそちらにあるのがわかったのはつい今しがたの事なのよ...」 「兄ちゃん確かにあったぜ。あの縦長くて丸みのある物体だろ?」はぁ~まじかよ...この数日間はいったいなんだったんだ... 「でも少々問題があってね....その端末は長い間電源が入ってなくてエネルギーの残量がゼロ。いま電源をつけてチャージーし始めたから十分にエネルギーがたまるまで後1日はかかるは」 「なんでそんな適当なところ所に要所要所に問題を...はぁ...」 「まぁーいいじゃねーか兄ちゃん水も食料も十分あるあと一日くらい問題はないぜ。ミディールさんよ~屋敷にいる美亜と奏花と通信を繋げられるかい?」 「そちらから屋敷にある端末のアドレスを入力すればつながるはずよ。私は転送装置をつかって先にあなたの実家に行かせてもらうわ二人が心配だからね」理人は屋敷にあるパソコン端末のアドレスを入力し通信を繋げる------------------------------------------------------------- 一方その頃。美亜たちは。 「どうしよう38.5℃も熱がある..解熱剤もきらしているしどうすれば...」ミナは一度は体調が回復したと思われたが二日たった頃から。熱が出始め体調が悪化してしまった。顔色が悪く時々せき込み苦しそうである。 「私、水組んでくる美亜ちゃんはこの子を見てて」 「僕も行くよ二人なら多く組んでこれる。すまないミナの事を頼む」二人は分厚い服を着こんで食堂に水を組みに行こうとするプシュン ----。 「ふぅ。到着と。あの子たちは無事かしら」端末が置いてある地下室から出たミディールだが.... 「ひぃぃぃ寒す
神奈川県綾瀬市。何もない地たが自然あふれる何故か懐かしさを感じる土地である。彼らが住んでいた場所でもある。私と新田は彼らの遺品を整理するため理人の住んでいた家に来ていた。 彼、理人さんの死後、彼の遺品の整理を本人の依頼から頼まれていた。 「いいのか?本当に彼の遺品の整理は俺がやるから自分の身の回りの整理をした方が良かったんじゃないのか?」 「彼からの依頼だからね。仕方がないよ」 二人は荷物をダンボールに入れていく。新田は一つの写真立てを目にして手にする。 「もしかして、この子が?」 「そうだ理人さんの妹さんだよ」新田は彼女の写真を見て複雑な気持ちになって来た。 これは......ほとんどが妹に関わる持ち物ではないか.....彼は......彼女との再会のためにどれだけの苦悩と苦しみを味わったのだろうか? 新田は理人と美香のツーショットの写真を見つけた。写真の裏にはこう書いてある。2011年3月10 「この写真は美香ちゃんがグロウベルグシステムを適用する前日に取ったものだろうね」 綺麗な装飾がされた写真立てに入れられている。余程大切にしていたのであろうか?色違いのマグカップが二つ。色違いのゲーム機PSPが二つ。さらに色違いの箸が2セット。どれも大切にほかんされていた。どれもこれもが2つにセットされ色違いの者ばかりである。多分二人が一緒に暮らしていた時に使用していたものであろうか? 箪笥の奥から綺麗な装飾が施された大きな箱が置いてあった。甘夏目はその箱を開けようとするが手が震えて開ける事が出来ない。 「もういい。俺が開ける」そう言うと新田はゆっくりと箱を開けていく 綺麗な白い装飾が施されたドレスが入っていた。間違いなく結婚式に着る品物だ新田はドレスと一緒に小さな箱が置いてある事に気づきその中を確認する。その中には指輪が二つ入っていた。 小さい方の指輪の裏側には小さい字でこう書いてある。『妹へ永遠の愛と共に人生のその最後まで共に生きる事を誓う』 新田は「はぁー」と大きく息を吸った後腰が抜けてその場に倒れこむ その後新田は泣き崩れてしまう。 「彼の顔も知らない君が何でそんなに泣くんだい」 「だってよ....彼の苦しみを考えるとよぉ....本当に愛してたんだな...妹の事」 「彼らの関係は知っていたけど
A級ブリザードそれは時として多くの人の命を落とす恐ろしい災害。人工物を凍らせ破壊しそして人の命を脅かす。 ユウキとミナが屋敷に滞在してからすでに3日が過ぎたが一向に収まる気配がしない 理人と隆太は無事なのか?美亜と奏花は心配でたまらなかった。「ざーーーざーー!!」 奏花はラジオを付けたがノイズの音しか聞こえない。この様な状態ならば電波が届くはずがない。 美亜は暖炉の薪を追加していく。とにかく暖炉の火が消えないようにしないといけない。ミナの体調の事も問題もあるため暖の問題には特に油断が出来ない状況である。 「すまない僕たちのためにいろいろと迷惑をかける」「気にしないでください困ったときはお互い様ですよ」 美亜はユウキとミナの境遇に何故か親近感がわいていた。なぜか二人を放っておくことが出来なかった。 「理人君だっけ?君の大切な人なんだよね?こんな時に何だけど本当に無事だといいんだけど...」 「あの人ならきっと無事ですよ!建物の中に避難しているはずですから。きっとユウキさんともいい友達になってくれると思いますよ。」二人は何気ない会話をしながらこう思った『ああ、やはり自分たちと何か似ているな』と 「この吹雪がやんだらとりあえず実家に戻るつもりだ。」 「その話何ですけど。あのですね、もしよければあの人が帰って来るまでここにいると言うのはダメですか?」「でもこれ以上迷惑かけるわけには...」ユウキはこれ以上迷惑をかけるわけにはいけないと思ったがせめてこの吹雪がやむまでは致し方ないと思っていた。 しかし彼女のその優しさは凄くありがたかった。両親を早く無くしずっと妹のためだけに生きて来た。ここまで人から優しくされたのは生まれて初めてとさえ思えてしまえるほどであった。 「くーくー..」 「すうーすぅー..」奏花とミナは寝息をたてながら寝ている。 「こいつ...友達が欲しかったんだろうなきっと...」 「もう友達ですよ...私たちは...」 「ありがとう、本当にありがとう」 ユウキはホロっと目から涙が流れ始めた自分がしてしまった行為は人として一線を越えてはならない事だ。 どんなに尊い存在で大切な存在であったとしても一度死を迎えた命を簡単に蘇生させるなどという行為は許されない道徳では無いのか?彼の心を重く締め付け
吹雪のため、破棄された施設の中に避難した理人と隆太はそのまま足止めを食らう形となってしまった。 「どうだ?何とかなりそうか?」 「いまこの施設内の電力系統にアクセスしているうまくいけば施設内のシステムを回復できるはずだ」理人は施設内のPC端末を操作してシステムを回復できないか試しているようである。 「電力操作....システム系統...供給維持...アクセス系統異常なし...後はオンラインモードに移行..電圧固定異常なしこれで行けるはず」 「マジで頼む死にたくない」すると施設内部が明るい光が灯されていく。 「た、助かったのか?」 「うん、上手くいったよこれで凍死だけは免れるよ」 「縁起の悪いことは言わないでくれよ兄ちゃん」隆太は不意に苦笑いをしてその場をごまかそうとする「何か食えるもん無いか探しに行かないか?さっき食堂みたいなところがあったのを見たぜ」 二人は食堂らしい部屋に入ると複数のテーブルと奥においてある大きな冷蔵庫を複数個目にする。確かにここは食堂だったようだ。しかし空腹を満たせなければまったく意味がない。二人は手分けして食べられそうなものを探す事にする。 理人は冷蔵庫の中から封が明かされていない完全に密封された食料を見つけた。「これ..レーションかしかも結構な数があるぞ」 一方隆太はレトルトのような食料を見つけた。「レトルトのスープか...でも火が使えなきゃ意味ないぞ」 さらに.....「1分でキープ。ウォーターゼリー。飲み水にもなりそうだな」 とりあえず二人は飢えだけは凌げそうである。 二人はとりあえずレーションを食べる事にする。「これお菓子みたいだな」 「災害などが起きた時の非常食として作られたんだよこれは。まぁ今の状況にはぴったりじゃないか?」「食えるだけマシってわけだ」 ムシゃ!!ムシャ!!.....ごくり!!........「お菓子だなこれは....まあ不味くはないぜ」 「んじゃ俺はこっちのほうを.....」理人はウォーターゼリーを口にして飲みだす ごく..ごく....「昔これと似たよなもの飲んだことがある...朝にのむやつ...とりあえずこれで喉はうるおせるかな?」 何とか空腹を満たすことができた二人だが。吹雪が落ち着くまではこの建物から出る事は出来ない。二人はもうしば